むし歯や歯周病になるのは、日々のセルフケアができていないだけではなく、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けていないためです。メンテナンスとは、歯に付着した汚れを取り除いたり、ブラッシング指導で歯磨きの質を高めたりすることです。正しいケアを続けることで、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができます。

また、定期的なメンテナンスの際にお口の中をチェックするため、むし歯や歯周病の早期発見も可能です。まずは、3ヶ月に1回程度のメンテナンスから始め、状況に応じて間隔を短くしたり長くしたりします。

日本も予防歯科が浸透しつつありますが、予防歯科先進国と呼ばれる北欧と比べると、むし歯の本数が多かったり早いタイミングで歯を失っていたりします。これは、歯が悪くなってから歯科医院を受診したのか、悪くならないために歯科医院を受診しているのかの違いです。例えば、むし歯の治療ではむし歯の部分を削ることになりますが、再発してしまえばさらに歯を削ることになります。

このような理由で歯を早期に失うと、生活の質が低下して人生に対して明るい気持ちを持てなくなることも予想されます。日本歯科医師会が推進している「8020運動」は、80歳の時点で20本以上の歯を維持することを推進するものです。この機会にご自身の歯を守ることを意識し、予防のために歯科医院へ定期的に通うことをおすすめします。

スケーリングとは、専用器具で歯石を除去する医療行為です。歯ブラシだけでは落とせない歯垢や歯石を取り除き、むし歯や歯周病のリスクを抑えます。また、歯周ポケットの奥深くに付着した歯石も手作業で丁寧に除去します。

日々の歯磨きの質を高めるために、ブラッシング指導を行っています。磨けているつもりでも磨けていない場合があるため、歯の染め出しで確認したうえで、正しい磨き方をアドバイスいたします。

専用の機械で歯の表面のバイオフィルムや茶シブ、タバコのヤニなどを落とす処置です。歯の表面がつるつるになり、清潔感が出ます。歯の見た目を改善するだけではなく、むし歯や歯周病のリスクを抑えることも可能です。