顎関節・睡眠時無呼吸症候群について
顎関節症や睡眠時無呼吸症候群には、ストレスや過度な集中、飲酒や喫煙など、さまざまな要因が関係しています。そのため、お口の中の状態をしっかり確認し、カウンセリングを通じて症状の背景に隠れている要因を探ることが重要です。
※症状によっては専門の医療機関へ紹介させていただきます。
顎関節症
顎関節症とは、顎の痛みやうまく開かない、開閉時のカクカク音などが現れる病気のことです。頬杖やストレスなど、さまざまな要因が隠れているため、症状が現れた時期や生活習慣などを十分にヒアリングしたうえで治療法をご提案いたします。顎関節症は、肩こりや頭痛などを引き起こすことで生活に大きな影響を及ぼす場合があるため、お早めにご相談ください。
顎関節症の治療方法
噛み合わせを改善するために、マウスピースのようなスプリントと呼ばれる装置を装着していただき、上下の噛み合わせが均等になるようにします。その結果、顎関節の頭の部分が正しい位置に保たれ、筋肉の緊張が和らいで症状改善する可能性があります。微調整をくり返すことで症状が十分に改善した場合には、必要に応じて被せものや入れ歯などを用いて、さらに良好な噛み合わせへと改善させることも可能です。
なお、重症の顎関節の場合は手術が必要になる可能性もあります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に無呼吸や低呼吸などによって酸素不足に陥り、睡眠に支障をきたす病気です。太っている人に多い印象があるかもしれませんが、実は痩せている方も発症する可能性があります。睡眠の質が低いために、睡眠時間が足りているはずなのに日中の眠気が取れなかったり、集中力が低下したりします。次のような症状がある方は一度ご相談ください。
- 日中の眠気
- 集中力が続かない
- 居眠り運転
- どれだけ寝ても眠気が取れない
- いびき
睡眠時無呼吸症候群の治療方法
スリープスプリント
スリープスプリントとは、睡眠時の気道を確保して呼吸を楽にするマウスピース型の装置です。通院も数回で済むうえに携帯式のため、旅行や出張などでも使用できます。重度の歯周病や歯の本数が少ない、鼻に問題が起きていることが原因の場合は、それらの治療を優先します。
歯列矯正
顎が小さい、歯並びが悪いなどが原因で睡眠時無呼吸症候群が起きている場合は、歯列矯正を行います。口元の審美性や機能性も改善し、むし歯や歯周病だけではなく生活習慣病の予防にも繋がるため、前向きに検討いただくことをおすすめします。